ただの雑記です

暗躍する派遣社員

2019/01/21
 
この記事を書いている人 - WRITER -
25歳の男。宮城県出身。 大学院に進学するも一瞬で体調を崩し、以降2年ほどニートしてました。 今年から栃木県の那須塩原市にて派遣社員として働いています。 趣味は小説を読むこと、温泉巡り。 ミドリガメを飼っています。

帰ってきた。この時間に自分の部屋でのほほんとできる幸せをかみしめている。

先週は残業が続いたから帰ってくるのはほとんど10時だったんけど、今日はまったく忙しくなかった。

適当に測定しているだけだった。気が楽。新しい作業もなかったから混乱することもなかったし。

 

先輩たちは忙しそうだったけどね。でも生憎と、今の俺に手伝えることはない。

というかそれぞれの業務だし、俺が手を出すわけにはいかない。

 

なんて言ってみたけど、測定を一個先輩に押し付けてきてるからね、俺。

しかも押し付けた瞬間に間髪入れずに帰るという荒業まで披露した。

呼び止める間もなかったと思う。

 

年に3回くらい出て来る「颯爽とする俺」が今年はここで出た。

ちなみに1回はすでに出てきてて、先月あたりに部屋にゴキブリが出た時もかなり颯爽としてた。

颯爽とゴキブリホイホイ買いに行った。

 

3回目はまだ。

でもこのままのペースだと今年はかなりの回数で出てきそう。颯爽としすぎて風になる勢い。

俺は今年風になるよ。

 

まあ、かの武田信玄公も言ってるしね。「速く帰ること風の如し」って。違ったっけ?

いや、なんかすみません。未だに帰るタイミングが分からない。

「今日はだいたい終わりかな」って正社員の人が言うんだけど、先輩たちは仕事してるから帰っていいのか分からなくなる。

残っても俺がやることないんだけどね。

たまに先輩たちと同じ時間まで残った時は心置きなく帰れるんだけど、一人だけ帰るとなると挙動不審になる。

それでまれに挙動不審を突き抜けてあっさり帰っちゃう。

コントロールできない。

 

さておき。いまの職場は結構な頻度でセロテープを使う。主に何かを固定する時にだけど。

よく使うわりにはセロテープは部屋に一つしかなくて、しかも各々が好き勝手に持ち歩くから、たまにどこに置かれてるのかわからなくなってしばらく探すハメになる。

 

今日もそういうことがあって、先輩の一人がしばらくセロテープを探していた。

たぶん30分ぐらいウロウロしてたと思う。俺のところにも来て、どこにあるか知ってる?って聞いてきたけど心当たりないから「知らないです」って答えた。

 

その後も先輩は探してたんだけど、ふと俺も午前中にそのテープを使ったことを思い出した。

そういえば機材を固定するのに使ったなと。

 

もしかしてと思って見に行ったら、俺が使った場所にそのまま放置されてた。

部屋の隅っこだしちょうど物陰になってて完全に死角な位置だった。

 

「やべぇ」と思った。ここに放置したの俺だし、それなのにさっき「知らないです」って答えちゃったし。

もう「ありましたよ~」なんて言えない。

そんな勇気はなかった。「あそこにあったんですよ。犯人? 俺です!」なんてことになったらテープでぐるぐる巻きにされてこの死角に放置されるかもしれないし。

 

で、どうしたかというと、部屋に人がいなくなったタイミングを見計らって、ちょっと見つけやすい場所にセローテープを移動させた。

 

探そうと思えば探すけど、見落としがあってもおかしくはないね、っていう絶妙な場所。

これで先輩がまた探しに来た時に見つけやすくなった。完璧。

 

実際、俺がトイレに行ってる間に置いといたテープがなくなってた。よかった。

いやよくない。なにやってんだろう俺は。

25歳にもなってこんな子供みたいなことやってるなんてどうなの。子供なの?

 

人の時間を奪った時の罪悪感はすさまじい。後悔とか申し訳ない気持ちでいっぱいになるんだけど、まあすぐ忘れちゃうよね。反省してる時間がもったいないし。

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25歳の男。宮城県出身。 大学院に進学するも一瞬で体調を崩し、以降2年ほどニートしてました。 今年から栃木県の那須塩原市にて派遣社員として働いています。 趣味は小説を読むこと、温泉巡り。 ミドリガメを飼っています。

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