ただの雑記です

通じ合う二人(大根とともに)

 
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25歳の男。宮城県出身。 大学院に進学するも一瞬で体調を崩し、以降2年ほどニートしてました。 今年から栃木県の那須塩原市にて派遣社員として働いています。 趣味は小説を読むこと、温泉巡り。 ミドリガメを飼っています。

すっかり寒くなった。外に出ようもんなら無限に歯がかちかちなるし、朝なんて布団から出ようとも思わない。出るけど。

寒いのやだし、できれば一生、暖房の利いた部屋でぬくぬくしていたいけど、わりと冬は嫌いじゃない。むしろ大好きだ。

めちゃくちゃに寒くて、いっそ冬眠したいくらい辛いときに、暖房の利いたお店に入ると本当に救われる。がちがちに固まってた体が一気にほぐれてなんか幸せホルモンみたいなのが頭の中に溢れる。その勢いで「冬眠してる場合じゃねぇ!」ってなって、いろいろ買いすぎちゃってちょっと後悔するわけです。もうね、お店の思うつぼ。「あの暖房って優しさじゃねぇんだな」って毎年気づいてる。無駄遣いしてるのは自分だけど。でもまぁありがとうございます。勝手に感謝しとく。

 

とにかく、外の気温と暖房のギャップがすごく好きで、暖房に触れた瞬間の多幸感って他の季節じゃ味わえないと思う。一気に緊張が解ける感じ。この多幸感だけでも冬は大好き。

 

だからこう、寒い中で暖まろうとしてる人なんか見てると、非常に共感を覚える。ポッケに手をつっこんで肩すくめて歩いてる人や、着込みすぎて動きづらそうな人なんか見てると「わっかるぅ〜。早く家に帰りなぁ〜?」って思う。そう言う自分はジャンパーも着ないで、ただのジャージ姿だったりね。めっちゃ寒い。

 

この前、「さみぃさみぃ」って白い息吐きながらSLばりに自転車こいでコンビニまで行ったら、駐車場の車の中で老夫婦がおでんを食べてた。おじいさんが助手席で、おばあさんがその後ろの席。二人ともおでんのカップ持って、なにやら仲良く会話してた。

 

完璧じゃない、これ?完璧な光景でしょ。今年、いや下手したら俺史上最高の心暖まる光景。あまりに温かすぎて心で間欠泉が吹き出すところだった。心に穴空いてねぇ?

 

たぶん息子か誰かの運転で買い物に出て、「ちょっと寒いからコンビニのおでんでも〜」っていう流れがあったんでしょうな。お年寄りを大事にしてる家庭なんだなぁとか仲の良い夫婦だなぁとか、まぁ本人たちにしか知らないあれこれはあるんだろうけど、それでもああいう光景は宝だと思うんですよ、第三者から見たら。

 

家族って温かいなぁってね。こういう瞬間を過ごせる家族っていいなぁって思って実家に帰りたくなった。帰りたいのはしょっちゅうだけど。

まぁ冬だからこういうこと感じるわけだけどね。これが夏だったら「なんでおでん食ってんだよ、夫婦そろって呆けてんのか?」って思うけど、いま冬だからね。

 

そんな心温まる車の横を通ったら、老夫婦の会話が聞こえてきた。窓が開いてたみたい。いや閉めろ。

 

聞こえてきた会話の内容。おじいさんが大根かじりながひたすら「ふがふが」うなってて、おばあさんが静かにうなずいてた。

 

会話、日本語じゃなかった。

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